シューズ選びに向き合う大切さを教えてもらえました
アマチュアカップルインタビュー 吉田千智&河辺真緒ペア
JBDFスタンダード B級
JDSFスタンダード A級
ステップダンスプラスに出会ったきっかけを教えてください
河辺さん:学生時代に先輩から「ちゃんとしたシューズを履かせてあげたい」と言われてステップさんを紹介されたことがきっかけです。当時はシューズ選びの重要性をそこまで認識していなかったので、言われるがままにフィッティングをしました。
正直フィッティングしている時は、どのメーカーが合っている、合っていないなどはわからなかったので樋口さんから「自分のバランスが掴めるようになるまでは、色々なシューズを履いてみるといいんじゃない?」とアドバイスを受け、SUPA、レイローズ、インターナショナルにステップダンスプラスなど色々試しました。
ぐるーっと色々なシューズを一周した頃には、足の使い方がみるみる変わっているのが実感できました。ここで足の使い方が変わるなんて思っていなかったので、驚きました。
今は自分のバランスもわかっているので、SUPAの決まった型を履いて、もう8年になりますね。
吉田さん:パートナーの真緒さんに、「靴は大事」だと言われてからシューズにこだわるようになりました。当時、習っていた先生からも「土踏まずが良くない」と言われていて、足の裏のアーチを作りたいと思っていたところ、アーチの作り方に詳しい樋口さんを紹介してもらいました。
学生時代、シューズは1つのメーカーしかないと思っていました。なので、初めてステップでフィティングしたときは、数時間かけて靴を選ぶというダンサー人生で初めての体験をさせてもらいました。
「足を矯正したいのであればSUPAが良い」と言われ、最初はしっくりきていませんでしたが、4年間履き続けたことで、シューズに身体が矯正され、ウエイトの載せ方が左右均等に乗せられるようになってきました。樋口さんと話すと、いつも今履いているシューズの裏底を見られて、体重の乗せ方を診断されるので、毎回勉強になりますし、自分の身体の使い方を考える機会になります。
シューズを変えた時のことを教えてください。
河辺さん:他社のシューズは、柔らかいので初日から足馴染みがよく、最初から踊れていたのですが、だんだんシューズが負けるようになってきて、履き続けていくとしっかり立てなくなっていました。そこで、しっかり立ち方を矯正してくれるシューズを選びたいと思うようになりました。やはりSUPAは履き慣れるまで2ヶ月くらい時間がかかって、一時は挫けかけましたが、バランスが取れる軸の位置や、重心のヒールの通し方など、身体の使い方がわかってきてからは、ダンスの理解度や身体の感覚が変わりました。
身体を壊してまでとは言いませんが、「我慢して履けるかどうか」は成長期には必要で、正しく身体が動かせるようになるまでシューズの矯正と付き合えるかは大事なことだと思います。
吉田さん:特にスタンダード種目はセパレートしないダンスなので、二人の体重を均等に左右に乗せられるかが本当に大切です。シューズを変えたことによって、自分の身体や足の使い方がどうなっているんだろうと興味を持つきっかけになったのはすごく良い経験でした。
樋口さんとは普段どんなお話をしますか?
吉田さん:樋口さんはこだわりや信念を持っている方ですが、頑固ではないです笑。私が「こんな身体の使い方をしたい」「こんな悩みがある」と要望や悩みを伝えると、正しい足の使い方を教えてくれますが、それは理論の押し付けではない。だから安心して、全てを相談できる関係性です。いつも良い提案をしていただけるので、私自身も良い選択ができるのだと思います。
河辺さん:樋口さんはプロの先生との関わり方が多いので、習っている先生や憧れの先生の足の使い方や、体の使い方、ダンスの踊り方を理解しているので、話しているだけで勉強になることか多いんですよね。
お二人にとって、シューズ選びとは?
河辺さん:デザインを売りにしているシューズもあるけれど、競技をしている身としてはシューズは機能だと思っています。より良い踊りができる、正しい身体の使い方を習得する、などは自分に合ったシューズを履いて初めて体験できるものです。特に学生で4年間という縛りがある中でダンスをしていた過去の私は、シューズ選びに向き合う大切さを教えてもらえてよかったと思います。
吉田さん:学生の時はシューズのことなんて一切考えていなかったですね。丈夫で長持ちしればいいと思っていたから、、、
河辺さん:でも私も丈夫で長持ちしてくれると嬉しいと思っていて、SUPAは型崩れしにくいから、長持ちするよって言われて惹かれたこともあったかもしれないです。
吉田さん:最初は樋口さんにアシストしてもらいながら、シューズを選んでいましたが、今では自分でシューズの良し悪しを判断できるようになりました。自分でシューズを選ぶということは、どんな踊りをしたいかというイメージを実現する第一歩だと思います。